舞姫通信 作:重松清 新潮社 1995.9 超個人的評価:★★★★-☆ 入学式の数日後の朝、今年初めての舞姫通信が配られた。 数年前に自殺した生徒、通称・舞姫のことを通信は伝える。 空に踊る舞姫を、私たちは愛します 地に横たわる舞姫を、私たちは愛します 教え子に死なれた先輩教師は今なお罪悪感に苛まれている。 双子の兄弟に自殺され、取り残された主人公は半身の彼女と歪んだ関係を続けている。 恋人との心中に失敗した少年は生きることに疑問を感じている。 自殺 最近よく聞く言葉です。 そのせいか、この本も図書館で奧の書庫にしまわれていました。 重松氏の他の本はすべて開架にあるにもかかわらず、なぜかこの本だけ。 でもその図書館の判断は間違いだ。 この作品は「自殺」を書くことで「生きる」ことを描こうとしているんだと思う。 少なくとも生きていないと自殺なんかできないわけですからね。 うん。 なんだか上手く言えませんが。 一読をオススメします。 良い本です。
|