侵略する少女と嘘の庭 作:清水マリコ イラスト:toi8 メディアファクトリー(MF文庫) 2006.3 超個人的評価:★★-☆☆☆ 中学2年生の牧生は幼なじみの裕貴・唯・琴美と4人で惰性のような、それでも平穏な学生生活を満喫していた。 ある日、牧生は唯と琴美に「運命の相手」を見つけるための占いにつきあわされる。馬鹿馬鹿しくて、適当に細工をしたはいいが、その占いは偶然にもクラス一の問題児、キラー悪魔中山こと中山りあを指し示してしまう。 中山りあ。間違いなくクラス一の美人ではあるものの、それを鼻にかけてみたり、反発してきた女子男子にトラウマを植え付ける最強の悪魔だ。 占いの日から中山は牧生に目をつけた。夜家に押しかけてきたり、みんなで出かけると嘘をついて牧生一人を呼び出したり。 中山の画策のせいで牧生と幼なじみたちの距離は開いていく。その一方近づいていく中山と牧生。 つきあってみると、中山は問題はあるもののそんなに悪いヤツではなさそうだ。しかもこの中山の屈折した性格にはどうやら深いわけがあるようで…… 長々とあらすじを書いてみましたが、正直私的に内容は「うーん……」でした。 現実とファンタスティックな要素が交錯する世界感が売りのシリーズの三冊目ですが……うーん。 中山にかかっている悪い子でいなければならない「呪い」 なんか理由とかを読んでもうーんってなったままでした。 中山の性格もいくら装っているにしてもちょっと好きになれなかったし。 さりげなく最初から中山にひかれまくりでさらっと幼なじみより中山を選んでしまう牧生にも共感できませんでした。 この3冊目より二冊目 、二冊目より一冊目 が好きです。
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