名前のない関係 作:椎崎夕 イラスト:夢花李 白泉社(花丸ノベルズ) 2003.9 超個人的評価:★★★★☆ この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。 バーテンダーの馨は男には抱かれるが妻子持ちとは付き合わないのが信条だ。 ある日付き合っていた男に妻が居ることをしった彼は一方的に別れ話を突きつける。 その夜珍しく酔いつぶれた馨は、常連客の笠原の家で目を覚した。 しかも、どうやら自分は笠原を関係を持ってしまったらしい。 人と深く関わることを嫌う馨は関係を切ろうとするが、その後もバーに現れる笠原。 しつように復縁を求めてくる元恋人とのこともあり、知らず知らずの間に関係を続けていく二人。 どこか正体不明の笠原に振り回される馨の運命は? 切ない系の良いBL。 椎崎さんのお話は前に読んだヤツも好きだったので、思わず作家買いしそうな自分がいます。 って言っても古本屋限定ですけどね。 過去に傷を負ったせいでなかなか素直になれず人を信じられない馨と、無口で何を考えてるんだかさっぱりわからないのに妙に面倒見のいい笠原の関係がすごく好き。 感情移入できる作品でした。 ストーリーラインとしてはよくある感じなんだけど。 傷からの回復というかなんというかさ。 なんだろう。キャラクターの感情のテンポが合うのかもしれないです。
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