ブルーブラッド

作者:須賀しのぶ
イラスト:梶原にき
集英社(コバルト文庫)
1996.7
超個人的評価:★★★★☆

舞台は23世紀の火星都市。
士官学校に入学した15歳のヴィクトールはブルー・ブラッドと呼ばれる名門貴族家の出身で、遺伝子操作を受け進化させられた強化人間「ユーベル・メンシュ」でもある。
そんなヴィクトールに対して同級生たちは媚びるか避けるかの極端な反応ばかり。
ヴィクトールにはまともに友と呼べる存在がいなかった。
そんな時、一人だけ彼を特別視しない少年がいた。
彼の名前はユージィン。辺境コロニー出身の穏やかな彼と、ヴィクトールはすぐに親しくなる。
穏やかにすぎていく学生生活。
しかしこの時すでに悲しい崩壊は始まっていた……


須賀しのぶさんが好きです。
いきなりそんな告白からかよって気もしなくもないですが。
須賀さんは以前キルゾーンシリーズにはまって、その頃このブルー・ブラッドも読んだはずなんですが、すっかり話を忘れていたため再読しました。
貸してくれたSちゃんに感謝。
このシリーズ。一言で言えば愛憎劇かも。
二人一組で生まれてくる遺伝操作の産物ユーベル・メンシュ。
お互いがお互いに依存しあっていて、どこかあやうさを感じる種です。
トキメキ!!(自爆)
そこにからんでくる政治や、特権階級のどろどろやいろんな人の思惑、あと戦争とか。
テーマは色々重いです。
しかし、そこがいい。
この巻で二人の関係がはじまるかんじです。
続きもかしてもらう約束をしているので、いまからわくわくしています。

待っていて愛憎劇!!(いろいろ間違ってる)

ブルー・ブラッド (コバルト文庫)ブルー・ブラッド (コバルト文庫)
梶原 にき

集英社 1996-07-03
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