君も知らない邪恋の果てに 作:鈴木あみ イラスト:樹要 白泉社(花丸文庫) 2004.6 超個人的評価:★★+☆☆☆ この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。 舞台は売春禁止法が廃止去れ、売春が公認化された日本。 吉原はかつての赤線を取り戻した。そして、舞台は男専門の遊郭、花降楼…… なんちゅう無茶な設定だと思いつつ、ついつい読み進んでしまいました。このシリーズ。 友人からお借りして、5冊一気読みです。というわけで、ここからしばらくBLばっかり続きますがご容赦ください。 経営状態の悪化した旅館の次男、長妻蕗苳(ながつまふき)は放蕩ものの兄に遊郭に売られることになってしまう。 花降楼に売られる前日、蕗苳は従業員の息子で幼なじみの旺一郎に告白され、駆け落ちすることを決意するも、兄 の手によって二人は引き裂かれてしまう。 遊郭での月日は流れ、蕗苳の水揚げが決まったある日、なんと花降楼に旺一郎が訪れて…… ぼーいずらぶなのに遊郭モノ。設定めちゃくちゃですが、一気読みさせる力はさすがだと思います。 ただ評価が微妙なのはカップルがそれほど好みでは無かったせいです。 物語冒頭の素直になれない主従っぽい二人はわりと好みだったんですが。蕗苳くん、わりとっていうかかなりっていうか一途なよい子だもんね。旺一郎も一途で有言実行な人だね、というだけの感想しかでできませんでした。 はてさて、萌えとは奥深いものです(なんのこっちゃ) 遊郭という特殊なシチュエーションです。 普通のBLに飽きたかたは是非一読を!!
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