百鬼解読 作:多田克己 イラスト:京極夏彦 講談社(講談社文庫) 2006.8 超個人的評価:★★☆☆☆ 京極氏の名前に惹かれて手にした一冊。 驚いたことに京極氏はイラストでした。 いわゆる妖怪画。なかなか味のある絵でびっくりしました。 ちょっと残念なのは背景がことごとく写真なことでしょうか。雰囲気がぴったりしているものはいいけど、やっぱり浮いてるのが気になるものも多くて。どうせなら背景も描いて欲しかったなーとか思ってしまいました。 いや、大変なのはわかるんですけど…… 内容は妖怪を一つずつとりあげて、文献をいくつか引きながら作者が考察を加えるというスタイル。 収録妖怪(なんか妙な呼び方ですが)にはメジャーなものからマイナーなものまで幅広いんですが、 資料の関係か、内容の密度にかなりの差が感じられます。 京極堂シリーズにでてきたものも結構でてきます。が、そこで引用されている資料がもろ同じなので、それは知ってるよ!!という気分になりました。
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