やがてマのつく歌になる! 作:喬林知 イラスト:松本テマリ 角川書店(ビーンズ文庫) 2005.1 超個人的評価:★★★+☆☆ 相変わらず異世界に行ったまま戻らない魔王サマ、渋谷有利。 有利を心配する兄の勝利は、愛する弟を助けるためなりふりかまわず奔走する。 一方で聖砂国へ向かう舟の中で荒海を航海中の有利は、サラレギーの目を盗んで奴隷たちの解放を画策するが…… まるマシリーズ第14巻。 おにいちゃんの兄馬鹿っぷりが楽しいです。 もういっそ不憫。 お兄ちゃんの元にあらわれた謎の外人美女の正体も気になるところ。 物語は流れの途中、って感じかなあ。 あんまり記憶に残っていないのもまた真実(すみません) あ、やっと聖砂国についたよね。 後半の記憶はもうほんとうにコンラッドとかコンラッドとかコンラッドのことしかありません。 お前の目的はなんだー!! 色々と思うところもありつつ、それでも多少友好的になった有利とコンラッドの関係に軽くときめいてしまう自分がカワイソウ。 ラスト付近の「たまには陛下って読んでもいいぞ」はものすごい殺し文句だと思う。 もう、有利さんったら。 ところでこのタイトル「やがてマのつく歌になる!」ですが、ものすごい最終回っぽい感じがするのは私だけ? 発売当初書店で見たときも「ええっ?最終回??」とか思ったものです。 読んでみたらぜんぜん違いましたけど。 でも時の流れって早いなあ。この本が出たのはもう3年も前なんですね。 いつになったらシリーズ最新作に追いつけるのやら。 がんばります。
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