溺れるまなざし 作:高岡ミズミ イラスト:石田育絵 ビブロス(ビーボーイスラッシュノベルズ) 2005.3 超個人的評価:★★☆☆☆ この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。 プロ志望でカメラマン助手をしている青年、時生。 ある日彼は兄の友人として、制作会社社長の鷹塚を紹介される。 鷹塚は時生を気に入ったのか、幾度となくチャンスを与えようとする。 そして自分に向けられる鷹塚の熱いまなざしに次第に惹かれていく時生だったが…… なんていうか鷹塚さんの職権乱用が甚だしい感じでした。 時生の写真が気に入ったって言っていたけれど、気に入ったのは写真なのか時生なのか。 まあ、その後そういう関係になった二人ですが、鷹塚さんは時生の色気を出すために抱いたなどとうそぶきます。 えー?! カメラマンに色気があったって色気のある写真が撮れるわけでもないでしょうに。 前に同じようなセリフをモデルとか役者モノとかで見たことがあるけれど、まさかカメラマンに相手に出てくるとは思いませんでした。 仕事に私情入りすぎの鷹塚さんに時生はもっと怒るべきだと思います。 あと気になるのは。 男が男にときめくシチュエーションでしょうか。 今回どちらかというと身体の方から意識されているような感じがして、それが気になりました。 もともとゲイだっていう設定があるならわからないでもないんだけど、ノーマルだと微妙な気がするな。 男同士の壁はなかなか越えられないからトキメくんです私。 有名企業の社長とそれに使われるカメラマンっていう壁はあったけど、男同士の方はスルーされていたように思います。 あ、あとイラストの方は今回初めて見る人だったんですが、すごく不思議な線を描く人です。 カラーとかはあんまり気にならないんだけど、挿絵のモノクロ画が特に。 なんか内容が本の方から離れている気がしないでもないですが、今回はこのあたりで。
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