愛しうる限り愛せ 作:高搭望生 イラスト:有馬かつみ ビブロス(ビーボーイスラッシュノベルズ) 2005.4 超個人的評価:★★+☆☆☆ この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。 若き財閥総帥の高階亨一は、義父の葬儀の席で静かに涙を流す一人の青年に目を奪われる。 彼、北原薫生は義父の経営していた古びたバーで働くバーテンだった。 「親父の愛人だったあんたも、俺が相続してやる」 熱に浮かされるように薫生を求める亨一だったが…… 冒頭から世界観のブルジョワジーさにびっくりな一冊。 ま、BLとハーレクインにはよくある感じですが。 やっぱり財力も魅力の一つなのね(しんみり) ねえよなーとか思いながら読み始めましたが、あらすじ曰く「アダルトメロドラマ」だそうで。 ものすごい破壊力と共に妙に説得力のある説明です。 メロドラマならば仕方あるまい。 薫生さんが亨一になつくのが結構早かったように思います。 憎しみ合っている二人がそのうちに……という展開好きの私としてはちょっと残念な感じ。 もうちょっとこう、どろどろしてて欲しかったな。 ってか、最近気づいたのだけど私ってどろどろ好き?とりあえず「葛藤」と言い換えておくとちょっぴり文学的なかんじがしそうなのでそっちにしときます。葛藤好き。 続編の亨一さんの変貌っぷりにびっくりでした。 そうかあなたは基本的にだだっ子だったのか。
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