包帯クラブ 作:天童荒太 筑摩書房(ちくまプリマー文庫) 2006.2 超個人的評価:★★+☆☆☆ それぞれの理由で、どこか少しずつ傷ついている少年少女たち。 見えない傷口が血を流している。 その血を止めるために彼らは包帯クラブをつくった。 自分たちが傷ついた「場所」に包帯を巻き、血を止めるために。 すっごく繊細な話でした。 自分が傷ついた場所に包帯を巻く。 何の解決にもならない行為ですが、それによって癒されるものがある。 今の私には完全に共感することはできないけれども、わからないこともない。 もうちょっと早く、私が中学生くらいの頃に読みたかったかもしれません。 大人の世界がちょっとずつ見え初めて、それなのに自分はまだ子どもで。 そういう年齢の高校生たちのお話です。 ぶっちゃけうっとうしいんだよ!アンタらと思う瞬間もないでもなく…… なんだか時の流れを感じました。
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