夢の守り人 作:上橋菜穂子 新潮文庫 2008.1 超個人的評価:★★★★☆ 眠りに捕らわれたまま目覚めなくなった少女を救うため、夢の中に入ったタンダ。 しかしそれは人の夢を糧とする異界の花の張った罠だった。 捕らえられたタンダは体を乗っ取られ人鬼と化してしまう。 バルサは大切な幼なじみを救うことができるのか? 呪術士トロガイの過去も明かされる、守人シリーズ第3弾。 続きを読むのが楽しみで同時にちょっと怖いシリーズ。 終わって欲しくないなあ… だから私は文庫版が出るまで続きは読みません。もったいないから。 今回の舞台は夢の中。 夢と現実が逆説的だなあとかリアリティがすごいとかちょっと分析的なことが読書メモにありました。珍しく(あれ?) 以後いつも通りのキャラクター語りです。 タンダとバルサの関係が好きすぎる。最近気づいたんだけど、どうやら私はもどかしいカップル好きなようです。 久しぶりに交錯したバルサとチャグムの親子愛?の行方も気になるところ。 中・高の頃、このシリーズが好きだって友人が何人かいて、その頃読まなかったことを後悔したこともあったけど、私は今この作品に出会えたことに感謝しています。 守人シリーズはすごく大人なファンタジーだと思う。深いです。 もちろん子供の頃に読んだらまた違う読み方で楽しめたと思うんですけどね。
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