灼熱を呼べ 作:夜光花 イラスト:ひたき 竹書房(ラヴァーズ文庫) 2005.2 超個人的評価:★★-☆☆☆ この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。 調律師の裕也には刑事をしている竜治という友人がいる。 友人……その時までは確かにそういう穏やかな関係だった。 世間を騒がせている連続爆弾魔事件。 いまでこそ刑事をしている竜治だが、彼には以前爆発物を作っていたという過去があった。 問い詰める裕也に竜治はおもわぬ「取引《を持ち掛けてきて…… 全体的にはそんな無茶な?!という印象。 竜治の身のうちに秘めた破壊衝動も、その理由もわかりやすすぎて、ふーんそうなんだって逆に醒めてしまう。 っていうかこんな刑事はどうなの。 合法で人が殴れるからという理由で刑事になったにしても、普段はもうちょっとまともなふりをしててくれないと問題だ。 この人、悪のりをしてうるさくしていた若者を暗がりにひきずりこんだことがあるらしいよ。 その後なにをしたのかはあんまり考えたくないですね。凹凹? 物語は竜治が爆弾を作っていた高校時代と現在のエピソードが一部混在する作りになっています。 この高校時代が微妙に中途半端な気がするんですよね。 竜治と裕也は吊前で呼び合う程度に親しいところから始まります。 あきらかにキャラクターが違う二人(真面目優等生・凶暴系問題児_暗)がどうして親しくなったのか気になって仕方がない。 逆にこの爆弾のエピソードで親しくなったことにしたほうが収まりがいい気がするんだけど。 主人公の裕也が調律師という少々変わった職業であることへの意味というかそれに関するエピソードが後半で怒濤のように出てくるので、 ちょっと後付っぽい印象を受けました。竜治にピアノが弾けるとかね。 ラストのオチは途中で思った通りの結末でした。 ちょっと匂わせすぎかなーと思わなくもないです。
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